「あじさい寺」として名高いですが、4~5月は躑躅(つつじ)、6月下旬~7月には蓮、秋には紅葉と、四季折々の美しい草花と風景が楽しめる寺院で「花の寺」とも呼ばれています

名称 三室戸寺
楽しめる花(★はおすすめ) 【春】桜、★躑躅(つつじ)、石楠花(しゃくなげ)【夏】★紫陽花、蓮【秋】紅葉
ベストシーズン 春、夏
公式サイト https://www.mimurotoji.com/

三室戸寺の概要

宇治市にある本山修験宗の別格本山・三室戸寺は、宝亀元年(770年)に光仁天皇の勅願により、大安寺の僧・行表によって創建されたと伝えられています。
平安時代には花山法皇が離宮を設け、西国三十三所巡礼の第十番札所とされ、今も多くの巡礼者が訪れます。
室町時代には火災で衰退しましたが、寛永16年(1639年)に道晃法親王によって再興されました。
現在の伽藍は江戸時代後期の再建です。
また、6月には色とりどりの紫陽花が美しく咲くことでも知られています。

三室戸寺を彩る蓮園が美しい!250鉢の蓮の競演!

三室戸寺の見どころ

紫陽花(あじさい)

三室戸寺

あじさい園では、6月初旬から様々な品種の約2万株もの紫陽花が咲き乱れ、その美しさは京都随一と称されます。
特に、あじさいの季節の土日には全国でも珍しいライトアップが行われ、光に包まれた幻想的な景色を楽しむことができます。
・あじさい園 :6月初旬~7月上旬 8:30~15:40 
・ライトアップ:6月初旬~下旬  19:00~21:00

躑躅(つつじ)

三室戸寺 つつじ

紫陽花とともに三室戸寺で有名な躑躅。
例年、4月下旬~5月中旬の8:30分~15:40に開園しています。
関西屈指の規模を誇り、約2万株の躑躅はゴールデンウィーク前後に満開になり、圧巻の光景が広がります。

与楽園

三室戸寺紅葉

与楽園は、昭和から平成にかけて活躍した造園家、中根金作による平成元年(1988年)作庭の庭園です。
この庭園には、池と島を砂で表現した枯山水庭園と、大きな池を中心に構成された池泉回遊式庭園の2つがあります。
いずれも周囲の山を借景にした美しい庭園で、平成期の優れた作品とされています。
躑躅や紫陽花はもちろん、紅葉も美しく「三室戸寺の紅楓」と称されます。
平安時代には、西行法師が「暮はつる秋のかたみにしばしみん紅葉ちらす三室戸の山」と紅葉の素晴らしさを歌に詠んだほどです。

三室戸寺 蓮

躑躅や紫陽花の名所として知られる三室戸寺ですが、蓮の美しさも見逃せません。
夏には本堂前の蓮の花が咲き誇り、極楽浄土に例えられ荘厳な雰囲気が漂います。

本堂

三室戸寺 本堂

二重の瓦ぶき屋根が重厚な本堂には、御本尊の千手観音立像が安置されています。
秘仏のため公開されていませんが、本尊を模した「お前立ち」は拝むことができます。
「お前立ち」は御本尊の身代りとして安置されている仏像で、飛鳥時代の仏像様式です。

花の茶屋

あじさい園にあるお茶屋さんで、紫陽花パフェやかき氷などの甘味やそば・うどんなどのお食事もできます。
お抹茶もあるので、散策途中の休憩にもぴったりです。
4月から7月中旬までの、躑躅のの時期からあじさい園のオープン期間中の営業になります。
・営業時間:8:30~午後16:30
※あじさい園のライトアップ開催の土日は、8:30~16:30、19:00~21:00。
(営業時間・定休日は変更となる場合があるので来店前に店舗にご確認ください)