楊谷寺

楊谷寺

楊谷寺(ようこくじ)は長岡京市、浄土谷(じょうどだに)にある西山浄土宗(せいざんじょうどしゅう)の寺院です。

創建は806年、清水寺を創建したことで知られる法相宗(ほっそうしゅう)の僧侶、延鎮(えんちん)によって開山されました。

(延鎮が夢のお告げに従い、西山に入ったところ、生身の十一面千手千眼観世音菩薩さんに出会い、その観世音菩薩さんをお祀りするべく堂宇を設けたそうです。)

当寺は古くから眼病平癒のご利益があるということで非常に有名で、不便な場所にあるにもかかわらず、今も多くの眼病に苦しむ人々が病気の平癒を願って参拝に訪れています。

楊谷寺のアルバム

楊谷寺への参道。

参道の左右には茶屋のようなものがあります。

私が参拝した際には閉まっていたのですが、季節が合えばタケノコ料理などを楽しむことができるそうです。

楊谷寺への参道

山門への石段。

左手の看板に西山三山の文字が見えます。

ここ楊谷寺は同じく長岡京市の粟生にある西山浄土宗の総本山、光明寺、京都市西京区大原野にある善峯寺と並んで西山三山の一つに数えられいます。

山門への石段

山門。

きらびやかな寺額と左右の風神雷神像が目を引きます。

それほど、大きくはありませんが、どっしりとした雰囲気の風格を感じる門です。

山門

石垣。

小さなお城のような非常に立派なものです。

見えている建物は休憩所ですね。

石垣

山門をくぐると正面に本堂。

江戸時代前期の建立で京都府の登録有形文化財となっています。

こちらにはご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅせんがんかんぜおんぼさつ)がお祀りされています。

毎月17日と18日には御開帳されいるそうなので、一目、お会いしたいという方はタイミングをはかって参拝されてみては。

本堂

本堂の提灯。

写真では少し、わかりにくいかもしれませんが、かなり大きなものです。

本堂の提灯

先ほど、石垣の写真でも登場した休憩所。

ちなみに奥に見えている白い漆喰壁の建物は寺宝庫になります。

休憩所

阿弥陀堂。

お祀りされているのはもちろん、阿弥陀如来です。

阿弥陀如来さんがお祀りされている厨子(ずし・仏像をおさめる扉付きの箱、仏壇みたいなもの)は淀殿が寄進されたもので、その扉には豊臣家の家紋の桐紋が入っているそうです。

個人的には右手の時計が非常に微妙に思います。

このあたりは浄土宗ならではの大らかさでしょうか。

阿弥陀堂

護摩堂と経蔵(後ろの白い漆喰壁の建物)。

ちなみに楊谷寺では、毎年2月17日に採燈開眼大護摩供(さいとうかいがんだいごまく)という行事が行われているそうです。

護摩堂

地蔵堂。

地蔵堂

中陽門。

本堂と経堂の間にあります。

淀殿弁天堂。

弁天堂なのに弁財天ではなく、淀殿の人形がお祀りされています。

案内書きによると弁財天の「前立ち」として淀殿の人形をお祀りされているそうです。

淀殿弁天堂

淀殿のお人形。

ある人形作家さんが作られたものを信者さんが寄進されたものらしいです。

淀殿のお人形

正一位眼力稲荷大明神。

先見の明が得られるという御利益があるそうです。

人生の進むべき方向に迷われている方にとっては非常にありがたいご利益ですね。

正一位眼力稲荷大明神

納骨堂。

納骨堂

奥之院へと上がる石段。

奥之院へと上がる石段

奥之院。

なお、この写真にも写っていますが、私が参拝した時には30代から50代くらいの女性の参拝客が非常に多かったです。

どうやらNHKの「京都人の密かな愉しみ」というドラマで俳優の林遣都さん(おっさんずラブで田中圭さんと共に注目を集めている俳優さん)がロケで訪れたことがその理由みたいです。

まあ、どんな理由であっても参拝客が増えるのはいいことです。

奥之院

奥之院の提灯。

本堂の提灯は赤色でしたが、こちらは白色です。

奥之院の提灯

愛染堂。

縁結び、夫婦円満などのご利益がある愛染明王さんがお祀りされています。

愛染堂

奥之院の眼力稲荷大明神。

本堂と奥之院、それぞれの鎮守として2つお社が設けられているそうです。

奥之院の眼力稲荷

奥之院から書院への階段。

この時、下から人が上がってきて気づいたのですが、どうやら私、通常とは逆回りで拝観していたようです。(笑)

本堂から入って書院→奥之院→摂社・諸堂と回るのが通常の拝観の順番だったみたいです。

みなさんは私と同じ間違いをされませんように。

奥之院から書院への階段

階段から見る奥之院。

右斜め下に見えているのはあじさいですね。

楊谷寺はあじさいの名所でもあります。

階段から見る奥之院

階段からのぞく下の景色。

階段と廊下が山肌に沿って、結構、長く続いているようです。

階段からのぞく下の景色

階段を降りたところの右手に小さな庭があります。

階段を降りたところの小さな庭

その小さなお庭にある水琴窟。

こちらのお寺ではこの水琴窟のことを「心琴窟」と呼んでいるそうです。

目が不自由な方でも音でお庭の雰囲気を感じ取ってもらいたいという願いを込めて、そう命名しているとのことです。

水琴窟

やや高いところから望む書院前の庭園。

なんて風情のある景色でしょうか。

この庭園を浄土苑と言います。

やや高いところから望む浄土苑

書院から眺める浄土苑。

浄土苑2

上書院。

上書院の向こう側が心琴窟のあったお庭になります。

上書院

書院から眺める本堂。

池には大きな鯉の姿も。

書院から眺める本堂

本堂側から見る浄土苑。

見る角度ごとにお庭の表情が変わるので、その都度、シャッターを切りたくなってしまいます。

本堂側から見る浄土苑

玄関。

本堂の向かって左手にあります。

こちらの屋根は檜皮葺き(ひわだぶき)で、私が参拝した折にはちょうど葺き替えのための寄付を募っていらっしゃいました。

玄関

庫裏。

表は受付(社務所)になっています。

この裏手が上でご紹介した書院です。

庫裏

独鈷水(おこうずい)の授与所。

独鈷水というのは、眼病の平癒に効果があるという霊水のことです。

その昔、空海上人が、この水のおかげで猿が視力を回復したのを見て、さらに祈祷を行って、強力な霊水としたそうです。

私が参拝した折にもこの水をペットボトルに入れて大切に持ち帰られる方がいらっしゃいました。

持ち帰り用の容器も販売されています。

独鈷水の授与所

空海上人像。

独鈷水の授与所のすぐそばにあります。

空海上人像

四国八十八ヵ所札所御砂。

空海上人像の前にあります。

案内書きによりますと、この下には四国八十八ヵ所の御砂が敷いてあって、裸足になってこの上に上がり、「南無大師遍照金剛」と唱えると足腰が丈夫になるそうです。

四国八十八ヵ所札所御砂

空海上人像の向かって左手に小さな下り坂があって、その先に閉ざされた門があります。

こちらは当寺院の僧侶の方が普段の生活を送られる僧坊のような場所だと思われます。

僧坊

鐘楼。

かなり立派なもので、突けば、相当、遠くまでその音が響き渡ることと思います。

一打50円で早打厳禁だそうです。(笑)

過去に常識のない鳴らし方をした人がいるのでしょうね。

鐘楼

さて帰ります。

参道2

楊谷寺の基本情報

楊谷寺の基本情報は以下の通りです。

楊谷寺
山号立願山(りゅうがんざん)
宗派西山浄土宗(せいざんじょうどしゅう)
創建806年
開基・開山延鎮(えんちん)
所在地京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話番号075-956-0017
アクセス阪急西山天王山よりタクシーで約10分、徒歩で約60分。
また、縁日(毎月17日)には阪急西山天王山駅
JR京都線長岡京駅からシャトルバスが出ています。
(運賃片道300円)
シャトルバスの運行時間についてはこちらをご確認ください。
https://yanagidani.jp/access/
拝観時間9時~17時
拝観料金無料
※あじさいまつり期間中は300円
ご本尊十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅせんがんかんぜおんぼさつ)
寺宝十一面千手千眼観世音菩薩像(京都府指定文化財)
行事6月上旬から7月上旬、あじさいまつり

楊谷寺の所在地図

赤色のマークが楊谷寺の所在地となります。

同時に参りたい楊谷寺近くのお寺と神社

・小倉神社(おぐらじんじゃ)

・山崎聖天(やまざきしょうてん・観音寺(かんのんじ))

・宝積寺(ほうしゃくじ)

・妙喜庵(みょうきあん)

・離宮八幡宮(りきゅうはちまんぐう)

・長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)

・乙訓寺(おとくにでら)

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