養源院

養源院

養源院(ようげんいん)は東山区、七条通、三十三間堂前の交差点を120メートルほど下ったところに山門を構える浄土真宗のお寺です。

1594年、豊臣秀吉の側室(淀殿(よどどの)・浅井茶々(ちゃちゃ))が父、浅井長政(あさいながまさ)の菩提を弔うべく、長政の従弟(じゅうてい・年下のいとこ)にあたる成伯(せいはく)を開山として建立しました。

なお、養源院というのは浅井長政の法号に因んだものです。

1619年に一度、焼失しますが、その2年後の1621年に淀殿の妹で、江戸幕府二代将軍、徳川秀忠の正室、崇源院(すうげんいん・江(ごう))が伏見城の遺構を用いて再建。

その際、伏見城の戦いで鳥居元忠(とりいもとただ)以下、徳川方の家臣が自刃した廊下の床板を客殿の天井に用いているのですが、その天井には今でも血の跡がはっきりと残っていて、「血天井」と呼ばれています。

拝観時には案内係の人が、天井を見ながら、どこにどのような跡が残っているのかを丁寧に説明して下さいますよ。

養源院のアルバム

山門。

七条通から三十三間堂の東側の通りを南に下ると程なく、左手に見えてきます。

建立からの年月の長さを感じさせる趣のある門です。

養源院の山門

緑に囲まれた緩やかな坂が続く参道。

しだれ桜やカエデの木があって、四季それぞれに違った顔を見せてくれます。

初夏は緑を基調としたさわやかな風景。

養源院の参道

本堂。

こちらのお寺では客殿と呼ばれています。

上でも触れた血天井のある建物です。

その他にも俵屋宗達の襖絵や杉戸絵が残されているなど見どころ満載ですよ。

是非とも拝観させてもらって下さい。

ちなみに仏前幕には皆さんお馴染みの葵の御紋が入っていますね。

これは秀忠の五女である東福門院(とうふくもんいん・後水尾天皇の皇后)が秀忠と崇源院の位牌をこちらに安置し供養を行ったためです。

以来、養源院は徳川家の位牌所にして、皇室の祈願所となっています。

さらに言うと、そもそも建立したのは豊臣家の人間である淀殿であるため、本堂内には豊臣家の家紋も見え、皇室、徳川家、豊臣家の3つの家紋を同時に掲げる非常に珍しいお寺なのです。

養源院の本堂

緑の中に佇む重厚感のある鐘楼。

どの角度から見ても美しいのですが、私はこの角度が一番、気に入りました。

こちらも重要文化財です。

養源院の鐘楼

庫裏もしくは僧坊のような建物。

古い建物ではないと思いますが、前庭とあいまって非常に情緒のある佇まい。

養源院の庫裏もしくは僧坊

白衣弁財天社。

山門を入ってすぐ右手にあります。

養源院の弁財天社

毘沙門天社。

参道の途中、左手にあります。

養源院の毘沙門天社

大聖歓喜天の石碑。

豊臣秀吉が伏見城でお祀りしていた大聖歓喜天像がこちらのお寺でお祀りされています。

養源院の大聖歓喜天の石碑

こちらでお祀りされているのは白鷹龍神、赤桃明神、白玉明神。

後ろに下がることができず、見にくい写真ですいません。

地震か台風の影響でしょうか、神額の上についている小さな屋根が斜めにずれて今にも落ちそうになっています。

一日も早い、修復が望まれます。

養源院の白鷹龍神、赤桃明神、白玉明神

延命地蔵尊。

祠の中だけでなく、そのそばにもたくさんのお地蔵さんがお祀りされています。

養源院の延命地蔵尊

山門を入ってすぐ左手にある手水所。

見た目にはちょっと揺れたら倒れてしまいそうな危なっかしい感じ。

それにしても、これ手前の楓の木が色づいたら雰囲気あるだろうなあ。

赤いコーンは邪魔だけど。(笑)

養源院の手水所

本堂前にある手水所。

手前の部分は井戸になっているようです。

養源院の本堂前手水所

おまけ。

拝観時に頂いたポストカードです。

俵屋宗達が書いた白象の杉戸絵ですね。

こういったレベルの絵を美術館の展示としてでなく、現役で使われているままの姿で見ることができるのはかなり貴重なことなんじゃないでしょうか。

ちなみにこの絵は、中学校か何かの美術の教科書にも掲載されているらしいですよ。

養源院で頂いたポストカード

養源院の基本情報

養源院の基本情報は以下の通りです。

養源院
山号南叡山
宗派浄土真宗
創建1594年
開基・開山淀殿(よどどの)、成伯(せいはく)
所在地京都府京都市東山区三十三間堂廻り町656
電話番号075-561-3887
アクセス①京都駅より市バス86、206甲、208乙系統乗車、博物館三十三間堂前下車。
乗車時間9分、徒歩2分。
②JR京都駅より徒歩17分。
③京阪七条駅より徒歩9分。
拝観時間9時~16時
拝観料金500円
ご本尊阿弥陀如来
寺宝重要文化財;金地着色松図(きんぢちゃくしょくまつず・俵屋宗達作)、着色杉戸絵(ちゃくしょくすぎとえ・俵屋宗達作)
行事9月21日、大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ)
大般若経の転読や法要が行われる。

養源院の所在地図

赤色のマークが養源院の所在地となります。

同時に参りたい養源院近くのお寺と神社

・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう・蓮華王院(れんげおういん))

・法住寺(ほうじゅうじ)

・智積院(ちしゃくいん)

・新日吉神宮(いまひえじんぐう)

・方広寺(ほうこうじ)

・豊国神社(とよくにじんじゃ)

・烏寺(からすでら・専定寺(せんじょうじ))

・新熊野神社(いまくまのじんじゃ)

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