善峯寺

善峯寺

善峯寺(よしみねでら)は西京区大原野にある天台宗のお寺です。

日本の浄土教の祖とされる恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)の弟子、源算(げんざん)が小さなお堂を構えたことがその起源とされています。

創建から5年後の1034年には後一条天皇の勅願寺に、1192年には後鳥羽天皇より「善峯寺」の神額を頂戴、その後も、多くの親王が住職を務めるなど、皇室とゆかりの深いお寺です。

京都市内と言っても最寄りの駅からバスで30分以上かかるなど、決してアクセスしやすい場所にあるわけではありませんが、それだけの時間と労力をかけるだけの価値のある、見どころ満載のお寺ですので、是非、一度は参拝してみて下さいね。

注意
境内は約3万坪もある上にアップダウンも多く、お堂等を見てまわるだけでもかなり大変です。

体力にあまり自信のない方は、それこそ「山登り」にいくぐらいのつもりで準備するようにして下さい。

女性の方、かかとのある靴は絶対にやめておきましょう。

善峯寺のアルバム

山門。

なんというド迫力!

噂には聞いていましたが、それでも実物を見ると圧倒されます。

鳥肌が立ちました。

こちらは1716年に建てられたものだそうです。

山の中腹にあって300年以上もの間、風雨をしのいできたからこその風格を感じます。

善峯寺山門

山門をくぐると最初の石段。

善峯寺登山の始まりです。

善峯寺本堂前の階段

本堂。

第五代将軍、徳川綱吉の母、桂昌院の援助により1692年に建立されました。

ご本尊は十一面千手観音。

西国三十三か所、二十番札所の看板が見えますね。

善峯寺本堂

本堂のアップ。

堂宇を支える柱、梁はいずれも立派なもの。

補修はしているとはいえ、300年以上、建物が持つわけです。

善峯寺本堂のアップ

手水所。

屋根が不相応に大きいというか、分厚い気がします。

本堂横の小さなお堂。

詳細はわかりませんが、ものすごく古いもののように見受けられました。

本堂横の小さなお堂

さて、石段を上がります。

善峯寺の石段2

石段を中頃まで進むと右手に小道があって、その先に鐘楼が。

こちらに進んでみましょう。

善峯寺の鐘楼1

うん、味わいのある鐘楼。

お寺の規模を考えると、それほど大きくはありませんが、ここで鐘をつけば麓の町にもその音が響きわたることでしょう。

んっ?背景が空しかない。

ということは・・・

善峯寺の鐘楼2

はい、絶景です。

京都の東側の山々が全部、見えている感じです。

比叡山とかも見えてそうですね。

どれが、それなのかはわかりませんが。

善峯寺から望む市街地

護摩堂。

鐘楼と並ぶように崖沿いに経っています。

こちらも本堂と同じく1692年の建立ですね。

祀られているのは、不動明王、降三世明王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王の五大明王です。

善峯寺の護摩堂

遊龍の松。

これが一本の松の木だというのですから驚きです。

その名の通り、地を這う龍のようのな姿。

樹齢はなんと600年以上なんですって。

600年前というと室町時代、三代将軍、足利義満が亡くなって、ほどないころですよ。

とんでもなく長生きな松ですね。

善峯寺の遊龍の松

別角度から。

長すぎて一枚の写真にはおさめきれません。

実は、この松、25年ほど前に虫害により、やむなく15メートルほど切断されているらしいです。

それでも37メートルもあるというのですから、すごいですよね。

1932年より、国の天然記念物に指定されています。

遊龍の松を別角度から

多宝塔。

派手さはありませんが、二つの屋根の形の相似が美しい塔です。

1621年の建立で重要文化財に指定されています。

愛染明王がお祀りされています。

善峯寺の多宝塔

経堂。

写真のとおり六角形のお堂です。

六角堂以外にもちょくちょく、見かけますね。

善峯寺の経蔵

経堂の傅大士(ふだいし)像。

カラフル。(笑)

傅大士は輪蔵(りんぞう・回転式のお経の本棚)を発明した中国、南北朝時代の僧侶ですね。

経堂ではよくお祀りされています。

経堂の傅大士像

開山堂。

入口が崖の方向にむかってあるため、後ろに下がれず見にくい写真ですいません。

こちらは1685年の建立です。

中には源算上人の117歳の時のお姿の像が安置されています。

117歳?マジか??

善峯寺の開山堂

開山堂からの景色。

源算上人も、さぞかし、この絶景に喜ばれていることでしょう。

開山堂からの景色

開山堂の裏。

この写真を見ると開山堂が、どんな場所に建っているのか、よくわかると思います。

あちら側には景色を遮るようなものが本当に何もないのです。

善峯寺の開山堂の裏

幸福地蔵堂。

このお堂、崖にせり出すような形で建っています。

物見やぐらのようですね。

みんなお地蔵さん素通りで景色に見入ってます。(笑)

善峯寺の幸福地蔵堂

優しいお顔の幸福地蔵。

写真の下が切れてしまっていますが「自分以外の幸せを願いましょう。」と書かれています。

幸福地蔵

幸福地蔵堂からの景色。

この時期(6月)はあじさいですね。

春には枝垂桜が目を楽しませてくれるそうです。

その時期に再び。

幸福地蔵堂からの景色

あじさい苑。

これほど多くの花を美しく咲かせようと思えば、どれほどの手間をかけていらっしゃることでしょう。

頭が下がります。

善峯寺のあじさい苑

個人的には、この青いあじさいの花が密集して咲いている一帯が好き。

善峯寺のあじさい苑2

白山名水。

源算上人はこの湧水を使って墨をすり、写経に励んだと言われています。

善峯寺の白山名水

あじさい苑から見た幸福地蔵堂。

すごい建て方ですね。

清水寺風。(笑)

あじさい苑を楽しんでもらいたいという配慮なのでしょう。

あじさい苑から見た幸福地蔵堂

あじさい苑内にある白山社。

白山権現をお祀りする小さな、小さなお社です。

善峯寺の白山社

釈迦堂。

安置されているのは源算上人が自ら彫ったとされる釈迦如来像です。

もともとは、釈迦岳に安置されていたものですが、1878年に薬師堂に合祀。

その後、1883年に釈迦堂を建立し、別にお祀りされることになりました。

釈迦岳はここから北に2キロほどのところにある山らしいですが、高さ630メートルという、結構、ハードな山。

釈迦如来像が遷座されたことにより、随分、参拝しやすくなったことと思います。

ちなみに、こちらの釈迦如来さんは腰痛や神経痛の治癒・緩和のご利益があるそうです。

善峯寺の釈迦堂

薬師堂。

こちらの建物は1701年の建立です。

ご本尊はもちろん、薬師如来像ですね。

もともとの身分が決して高くなかった桂昌院(けいしょういん・五代将軍徳川綱吉の生母)が父、本庄太郎兵衛宗正の熱心な薬師如来信仰のおかげで将軍の母に出世したという話から出世薬師如来と呼ばれて、厚い信仰を集めているそうです。

※桂昌院の出自については諸説あります。

八百屋あるいは畳屋の娘だったとする説も。

善峯寺の薬師堂

お堂の正面からは、がっつり薬師如来の有難いお姿が見えています。

慈悲深い眼差し。

善峯寺、薬師堂のアップ

蓮華寿院旧跡のお庭。

(蓮華寿院とは歴代住職や親王がお住いになられた建物)

正面に小さな祠があり、池の飛び石を使って、そばまで行くことができます。

蓮華寿院旧跡のお庭

さらに石段を上がると・・・

善峯寺の石段3

聖観世音菩薩がお祀りされています。

さらに坂を上がります。

善峯寺の聖観世音菩薩

青蓮院親王御陵。

青蓮院門跡に入られた親王のお墓です。

善峯寺の最も高い場所にあります。

こちらは宮内庁の管轄です。

善峯寺の青蓮院親王御陵

摂社の稲荷大明神。

善峯寺の稲荷大明神

けいしょう殿。

休憩所になっています。

安置されている像は、もちろん、桂昌院です。

善峯寺のけいしょう殿

けいしょう殿からの景色。

こちらもまた美しい。

山を見下ろすような場所に境内があることが、よくわかりますね。

けいしょう殿からの景色

山を下ります。

つづじ越しに本殿が見えてきました。

横から見ると、また、違った魅力がありますね。

善峯寺本殿、横からの眺め

文殊寺宝館。

本堂の向かって左手にあります。

こちらには山門の本尊、文殊菩薩と脇侍二天などの寺宝が収められています。

開館は4月~6月と10月~11月の原則、土日祝。

時期によっては平日も開館していることがありますので、文殊寺宝館を見たいという方は、お寺に確認して下さい。

なお、2019年の秋は11月9日から12月1日まで、毎日、開館しているとのことです。

善峯寺の文珠寺宝館

さて、帰りますか。

そこには、やはり堂々たる山門。

こうして見ると境内が空に浮かんでいるようでもありますね。

善峯寺山門、境内側からの眺め

最後にもう一枚。

また、必ず参拝に来させて頂きますね。

善峯寺山門正面

実は今回の参拝は大失敗でした。

なんと阿弥陀堂と桂昌院廟という2つの重要な場所に行きそびれているのです。

アホです。(笑)

いくら広い境内と言っても、さすがに重要なお堂なんかを見落とすことはないだろうと自分を過信してしまいました。

善峯寺の広さをなめてはいけません。

必ず入山時に頂く、しおりにある地図で確認しながら、もれなく参拝するようにして下さいね。

※補足

かなり広い駐車場がありますが(一台500円)、オフシーズンの平日でも結構、埋まっています。

ましてオンシーズン(桜や紅葉の時期)の土日は、駐車場待ちをしないといけない可能性が高いと思いますので、なるべく阪急バスを利用されることをおすすめします。

善峯寺の基本情報

善峯寺の基本情報は以下の通りです。

善峯寺
山号西山(にしやま)
宗派天台宗
創建1029年
開基・開山源算(げんさん)
所在地京都府京都市西京区大原野小塩町1372
アクセス①JR向日町駅より阪急バス66系統乗車、善峯寺下車。
乗車時間34分、徒歩7分。
②阪急東向日駅より阪急バス66系統乗車、善峯寺下車。
乗車時間27分、徒歩7分。
拝観時間8時~17時
ただし、受付時間は16時45分で終了
拝観料金大人500円、高校生300円、小・中学生200円
ご本尊十一面千手観世音
寺宝重要文化財;多宝塔、大元帥明王像

善峯寺の所在地図

赤色のマークが善峯寺の所在地となります。

同時に参りたい善峯寺近くのお寺と神社

・三鈷寺(さんこじ)

・光明寺(こうみょうじ)

・十輪寺(じゅうりんじ)

・金蔵寺(きんぞうじ)

・乙訓寺(おとくにでら)

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