八坂庚申堂(金剛寺)

八坂庚申堂

八坂庚申堂(やさかこうしんどう)は、東山区、東大路通から八坂通を東に200メートルほど入ったところにある天台宗のお寺です。

山号を大黒山(だいこくさん)、正式な寺号を金剛寺(こんごうじ)と言います。

(庚申堂というのはお堂の名前です。)

もともと渡来人(とらいじん・大陸からやって来た人のこと)の秦氏が守り本尊としていた青面金剛(しょうめんこんごう)を平安時代中期の僧、浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)がお堂を建ててお祀りしたのが当寺の始まりとされています。

その後の詳しい歴史的経緯は、わかっていませんが、今も地域の方からは親しみを持って「八坂の庚申さん」と呼ばれ、大事にされているそうです。

なお、近年ではカラフルなくくり猿(布で作られた猿の人形)で彩られたお堂がインスタ映えスポットとして有名になっており、連日、写真撮影に訪れる若い観光客でごった返しています。

庚申信仰

道教の考えがもとになって生まれた民間信仰。

庚申(こうしん、かのえさる)とは、十支、十二支による六十通りの組み合わせのうちの一つ。

すなわち庚申の日は60日に一度、巡ってくることになる。

その庚申の日の眠っている間に、人間が生まれながらに体内に持つという三尸(さんし)の虫が天帝に、人間の罪状を報告にいく。

その結果、その人間の寿命が縮まってしまうと考えられた。

そこで、三尸に報告に行かせないために庚申の日には眠らずに過ごすという風習が広まった。

八坂庚申堂のご本尊の青面金剛は、この三尸の虫を食べてくれると言う。

八坂庚申堂のアルバム

山門。

大きくはありませんが、どぎつい朱色でかなり目を引きます。

雲のようなデザインの飾り梁も独特。

八坂庚申堂の山門

境内。

決して広くはありませんが観光客でごった返しています。

参拝客ではなく、あくまで観光客です。(笑)

右下に映っている注意看板からお寺の人の苦悩が伺えます。

せめてお参りしてから写真を撮れと。

八坂庚申堂の境内

本堂。

こちらにご本尊の青面金剛がお祀りされています。

これだけ人がいて、誰もお参りはしていない状況(笑)。

八坂庚申堂の本堂

本堂のアップ。

手前に見えている三匹のお猿さんの像は、青面金剛のお使いだそうです。

見ざる、言わざる、聞かざるのポーズをとっていらっしゃいますね。

たくさんぶら下がっているカラフルな物体がくくり猿です。

くくり猿は、猿が四肢(しし・手足)をくくられている姿をかたどったものだそうです。

人間の欲望が猿のように落ち着きなく動き回ることがないように、その手足を縛ってしまうということらしいです。

なお、くくり猿は通常のもので一体、500円で奉納できます。

それ以外にもペアくくり猿や五連くくり猿といったものもありますので、寺務所で確認してみて下さい。

八坂庚申堂の本堂のアップ

本堂前にあるお堂。

中には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)がお祀りされているのですが、誰も興味はないようです。

くくり猿の前でポーズをとるだけ。

と思ったら、一人の外国人の女の子がようやく賓頭盧尊者の存在に気付きました。

と言っても、恐る恐る覗き込むだけですが。

八坂庚申堂の本堂前にあるお堂

飲食店だけでなく、今やお寺もインスタ映えの時代。

信仰とか由緒とか、訪れる人にはほぼ関係なさそうです。

経営に行き詰まっているお寺さんは起死回生の一手として、参考にされてみては。

八坂庚申堂の基本情報

八坂庚申堂の基本情報は以下の通りです。

八坂庚申堂
山号大黒山(だいこくさん)
宗派天台宗
創建平安時代中期
開基・開山浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)
所在地京都府京都市東山区金園町390-1
アクセス①京都駅より市バス100、206甲、急行110系統乗車、清水道下車。
乗車時間14分、徒歩3分。
②京阪祇園四条駅から徒歩13分。
③阪急河原町から徒歩17分。
拝観時間9時~17時
拝観料金無料
ご本尊青面金剛(しょうめんこんごう)
行事初庚申(はつこうしん)
その年の最初の庚申の日に行われる祭礼。
くくり猿の形のこんにゃくを北を向いて3つ、無言で頂き、無病息災を祈願する。

八坂庚申堂の所在地図

赤色のマークが八坂庚申堂の所在地となります。

同時に参りたい八坂庚申堂近くのお寺と神社

・安祥院(あんしょういん)

・清水寺(きよみずでら)

・八坂神社(やさかじんじゃ)

・高台寺(こうだいじ)

・京都霊山護国神社(きょうとりょうぜんごこくじんじゃ)

・建仁寺(けんにんじ)

・安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)

・六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

・六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)

・西福寺(さいふくじ)

・若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ)

・大谷本廟(おおたにほんびょう・西大谷(にしおおたに))

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