清浄華院(しょうじょうけいん)は上京区、京都御苑の東側、寺町通沿い、石薬師御門と清和院御門の中間ぐらいにある浄土宗のお寺です。
創建は860年で清和天皇の勅願により、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が開山しました。
もともとは四宗兼学の禁裏(宮中)内道場として建立されましたが、後に後白河法皇が法然上人に帰依したことにより、浄土宗に改宗。
そのため清浄華院では法然上人を改宗開山として崇敬しています。
なお、お寺の場所が現在地に定まったのは、他の寺町通沿いの多くの寺院と同様、天正年間のことで、それ以前は三条坊門高倉(御池通高倉)や土御門室町(室町通上立売)などにあったそうです。
清浄華院のアルバム
山門。
さすがは浄土宗八総大本山の一つ。
往時をしのばせる堂々たる門構えです。
大殿。
古いものではありませんが入母屋造の建物の前に唐破風屋根の拝所のついた非常に立派な建物です。
こちらの境内では見た感じ、最も大きい建物ですね。
お祀りされているのは改宗開山である法然上人の像です。
そのため御影堂(みえいどう)とも呼ばれています。
大殿の向かって左前に境内摂社のお社が2つ並んでいますね。
それぞれ、左が山王権現社、右が浄花稲荷社です。
向かって右手の前に男性が建っている建物が是心堂という寺務所になります。
大殿のアップ。
唐破風屋根の下の梁のような部分に施された装飾は、色目こそ地味なものの結構、手の込んだものです。
障子があいていますね。
いつでも気軽に手を合わせに来ることができるお寺だっていうことです。
大方丈。
阿弥陀堂の元のご本尊である阿弥陀三尊像を安置しています。
右手に見えているのは小方丈で僧侶たちの生活の場となっています。
納骨堂。
納骨3000体によって作られた骨仏さんが安置されています。
左手に見えているのはつきかげ苑という介護老人福祉施設です。
お寺の景観としてはどうかと思いますが、お寺と言うものの本来的な意味合いから考えれば、駐車場などよりはふさわしい事業なのかもしれません。
勅使門。
その名のとおり皇室からの勅使をお迎えするための門です。
そんなに古いものには見えませんが、清浄華院の境内の中では、ちょっと浮くぐらい豪勢な門だと思います。
それにしても、この景色を見るとつきかげ苑を建築する際には賛否があったであろうことは想像に難くありませんね。
清浄華院の基本情報
清浄華院の基本情報は以下の通りです。
清浄華院 | |
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山号 | なし |
宗派 | 浄土宗 |
創建 | 860年 |
開基・開山 | 清和天皇(せいわてんのう)・円仁(えんにん) |
所在地 | 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町395 |
アクセス | ①京都駅より市バス17、37、205乙系統乗車、府立医大病院前下車。 乗車時間20分、徒歩5分。 ②京都駅より地下鉄烏丸線乗車、今出川駅下車。 乗車時間10分、徒歩17分。 |
拝観時間 | 10時~16時 |
拝観料金 | 無料 |
ご本尊 | 阿弥陀如来 |
寺宝 | 国宝;阿弥陀三尊像 重要文化財;泣不動縁起絵巻 |
行事 |
清浄華院の所在地図
赤色のマークが清浄華院の所在地となります。
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