離宮八幡宮(りきゅうはちまんぐう)は乙訓郡大山崎町、JR山崎駅より徒歩1分のところにある神社です。
八幡宮ですから、八幡神=応神天皇(おうじんてんのう)を主祭神としています。
清和天皇の命を受けた大安寺の僧、行教(ぎょうきょう)が大分県の宇佐神宮より、八幡神を勧請し、この地にお社を創建したのが起源とされています。
のちに荏胡麻油の専売権を得て、大いに繁栄しますが、菜種油の出現により徐々に衰退。
さらに禁門の変の際には長州藩がこの地に陣をはったため、近隣の商家共々、社殿の多くを焼失してしまったそうです。
東海道本線の開通などにより、境内は往時に比べると随分と狭くなってしまいましたが、今なお、油の神様として多くの信仰を集めています。
離宮八幡宮のアルバム
離宮八幡宮の正面。
なかなか立派な門ですね。
こちらは禁門の変、以前からあるものです。
境内に車が止まっているのが見えますが、これは月極駐車場で参拝者用の駐車場はないようです。
参拝される際には電車を利用されることをおすすめします。
(JR京都線山崎駅より徒歩1分です。)
石の鳥居。
歴史を感じる立派なものです。
こちらも禁門の変以前からあるものなのではないでしょうか。
奥に中門、さらにその奥に拝殿が見えます。
右手に民家が迫っていますが、それでもなお、風格のある佇まいです。
中門。
檜皮葺の立派な門です。
両脇に控える狛犬も骨太な印象で迫力があります。
拝殿。
この奥には応神天皇をお祀りする本殿があります。
こちらは1879年に再建されたものです。
拝殿および本殿の左側の境内には摂社の小さな祠が立ち並んでいます。
駅から徒歩1分の場所にある神社の境内とは思えない静けさです。
離宮八幡宮は日本国内における製油発祥の地とされています。
神官が長木(ちょうぎ)という荏胡麻油を搾るのに使う道具を発明し、のちに荏胡麻油の専売権を得て大いに繁栄したそうです。
油祖像。
離宮八幡宮は製油発祥の地として朝廷から「油祖」という名称を頂戴しています。
東門。
JR山崎駅、阪急大山崎駅、どちらの駅から来る場合にも、最初に目にするのはこの門になります。
ここは通り過ぎて惣門の方から参拝されることをおすすめします。
離宮八幡宮の基本情報
離宮八幡宮の基本情報は以下の通りです。
離宮八幡宮 | |
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所在地 | 京都府乙訓郡大山崎町大山崎西谷21-1 |
電話番号 | 075-956-0218 |
アクセス | ①JR京都線、山崎駅より徒歩1分 ②阪急京都線、大山崎駅より徒歩3分 |
拝観時間 | 7時~17時 |
拝観料金 | 無料 |
創建 | 859年 |
ご祭神 | 応神天皇(おうじんてんのう)・酒解大神(さかとけのおおかみ)・比売三神(ひめさんしん) |
文化財・見どころ | 重要文化財;大山崎離宮八幡宮文書 |
行事 | 4月初旬;日使頭祭(ひとのさい) 石清水八幡宮への神遷幸の儀式を模したお祭り。 |
離宮八幡宮の所在地図
赤色のマークが離宮八幡宮の所在地となります。
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