西本願寺は下京区、堀川七条を上がったところにある浄土真宗本願寺派の本山寺院です。
仏教界、最大信者数を誇る宗派の本山にふさわしく、なにしろ大きなお寺で特に御影堂と阿弥陀堂の巨大さは見る者を圧倒します。
(私は初めて見た時、本当にあっけにとられてしまいました。)
また、国宝、重要文化財を数多く有し、世界文化遺産にも登録されている歴史的な価値の大変、高いお寺でもあります。
西本願寺のアルバム
堀川七条から上がってくると、まず最初に見えてくるのが興正寺と西本願寺の敷地をわける北小路通の門。
国宝唐門や大玄関門の表側に通じています。
この通りは西本願寺の私道なんでしょうか?
やってきました、御影堂門。
やはり、デカい。
シックな色合いのかっこいい門です。
御影堂。
本当に息をのむ大きさです。
幅62メートル、奥行き48メートル、高さ29メートルもあるんですって。
「これ、今同じものを建てたらいくらぐらいかかるだろう?」などと下世話なことを考えてしまいます。(笑)
御影堂の向かって左隣にある龍虎殿と大きさを比較してみましょう。
龍虎殿だって立派なお寺の本堂ぐらいの大きさは十分にあります。
それなのにこの差ですよ。
御影堂がいかに大きい建物であるかがよくわかりますよね。
斜めから見た御影堂。
屋根の形状は入母屋造というやつだと思います。
屋根を大きく見せる効果があるんですって。
それにしても、下から仰ぐように見た時の姿がマジでかっこいい。
聚楽第の遺構とも言われる飛雲閣は来年、春まで修復中。
特別公開が待ち遠しいです。
龍虎殿の横を通って、唐門の方へと進みます。
途中にある旧仏飯所。
御影堂、阿弥陀堂に差し上げる仏飯の炊事をしていた場所です。
庫裏(お寺の台所)とは別にこういう場所があったんですね。
グハァっ、マジか。
唐門も修復中。
きれいに囲われて何も見えません。
大玄関。
この右手奥の方に国宝にもなっている書院があります。
前庭に戻ってきました。
ハスをかたどったと思われる巨大な仏具の向こうに見えるのは滴翠園(てきすいえん)内の建物ですが屋根の形から判断して飛雲閣ではなさそうですね。
境内側からみた御影堂門。
真下にいる人と比較するとその大きさがよくわかりますよね。
樹齢300年にもなるという大きな銀杏の木。
「逆さ銀杏」というらしいです。
根の方を上にして植えられたと伝えられています。
何度となくお寺を火災から守ってきたんだとか。
これまた大きい取水所。
屋根の大きさが普通のお寺の本堂並みです。
こちらも重要文化財になっています。
それでは、いよいよ阿弥陀堂です。
こちらも圧倒的な大きさ。
幅45メートル、奥行き42メートル、高さ25メートルだそうです。
御影堂から比べると全サイズ1~2割、小さくなっているということですね。
あらためて阿弥陀堂全景。
ものすごい見ごたえ。
不信心者ながら、信仰というものの巨大なエネルギーを感じずにはいられません。
奥に見えているのは宗派伝道本部の建物です。
ちょっと、お邪魔してお堂の内部を拝見してきました。
渡り廊下部分なら写真を撮らせて頂いても構わないだろうということでパシャリ。
外から見ている印象より、はるかに長い渡り廊下です。
もちろん、意匠も素晴らしい。
ちなみに、この渡り廊下も国宝です。
経蔵。
こちらも重要文化財になっています。
阿弥陀堂門。
御影堂門と比較すると随分、きらびやかな印象です。
帰りはこちらから失礼することに。
外から見た阿弥陀堂門。
すごいなあ。
すごいって言葉しか出てこない。
堀川通を北上すると太鼓桜(たいころう)が見えてきます。
太鼓桜と言えば新選組ですね。
壬生寺の印象の強い新選組ですが池田屋事件以降、隊士が増えてからはこちらを本陣として使用していました。
説明書きによると新選組隊士の一人、島田 魁(しまだ かい)は明治維新後も西本願寺の守衛をつとめていたそうです。
堀川通の反対側から。
やはり、めちゃくちゃに広い境内です。
京都駅から徒歩圏の市街地ど真ん中ですからね。
西本願寺の総門と門前町。
総門は堀川通の東側にあります。
門前町は仏具屋さんばかり。
このあたり一帯が信仰の町なのですね。
門前町の筋を少し東に進むと西本願寺の伝道院があります。
仏教施設であるためか、いわゆる洋館とは少し違った趣き。
こちらも重要文化財に指定されています。
西本願寺の基本情報
西本願寺の基本情報は以下の通りです。
西本願寺 | |
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山号 | 龍谷山(りゅうこくさん) |
宗派 | 浄土真宗 |
創建 | 1591年 |
開基・開山 | 顕如(けんにょ) |
所在地 | 京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60 |
電話番号 | 075-371-5181 |
アクセス | ①京都駅より市バス9、28、75系統乗車、西本願寺前下車。 乗車時間6分、徒歩2分。 ②徒歩10分 |
拝観時間 | 5時30分~17時 |
拝観料金 | 無料 |
ご本尊 | 阿弥陀如来 |
寺宝 | 国宝;御影堂、阿弥陀堂、書院、飛雲閣、唐門ほか 重要文化財;総門、御影堂門、阿弥陀堂門、経蔵、鐘楼、鼓楼、絹本著色聖徳太子像ほか |
西本願寺の所在地図
赤色のマークが西本願寺の所在地となります。
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