烏寺(専定寺)

烏寺

烏寺(からすでら)は東山区、川端通から正面通を東へ200メートルほど入ったところ、豊国神社の間近に山門を構える浄土宗西山禅林寺派のお寺で正式名称を専定寺(せんじょうじ)と言います。

山門前の案内看板によると創建について、こんな話が伝わっているそうです。

専定法師(せんじょうほうし)が旅の途中にこのあたりの松の木陰で休んでいたところ二羽の烏が「今日は蓮生(れんしょう)が極楽往生する日だから見送りに行こう。」と話すのを聞きました。

そこで専定法師が蓮生の庵を訪ねてみたところ、烏が話していたとおり、蓮生が亡くなっていたんだとか。

そのことから、この地を有縁の霊域と感じた専定法師は草庵を結ぶことに。

これが烏寺の始まりだそうです。

なんとも不思議な話ですよね。

なお、このお話は昔から方広寺の大仏七不思議の一つに数えられているそうです。

蓮生

法然の弟子で長岡京市にある西山浄土宗の総本山、光明寺を実質的に開山した人物。

もとは平氏、源氏にそれぞれ仕えたことのある武士でした。

ちなみに上記の伝承の中で登場する蓮生の庵というのは光明寺の前身である念仏三昧院(ねんぶつざんまいいん)のことを指しているものと考えられます。

大仏七不思議

方広寺の大仏七不思議の主だったものには他に

・方広寺の鐘の「淀君の幽霊」

・朝鮮出兵の際に持ち帰った耳を供養したと言われる「耳塚」

・夜中になると泣くという、大仏殿石垣北端の巨石、「泣石」

・智積院の築地塀に染み込んだ血が浮かぶという「赤牛の影」

などがあります。

烏寺のアルバム

山門。

残念ながら非公開の寺院ですので、中に入ることはできません。

両脇の築地塀の屋根の部分に烏が1羽づつ止まっています。

わかりますか?

烏寺の山門

正面から見た本堂の屋根。

大変、凝った意匠だと思います。

写真ではわかりにくいのですが、龍が彫られているようです。

烏寺の本堂1

別角度から。

この角度からだと本堂の大きさが、わかりやすいですね。

こちらに安置されている阿弥陀如来坐像は後白河法皇の念持仏と伝えられているそうです。

烏寺の本堂2

正面通の反対側から望む烏寺の境内全域。

非公開でもありますし、このお寺を見るためだけにわざわざ行く必要はないと思いますが、方広寺、豊国神社に行かれる際には是非、立ち寄ってみて下さい。

烏寺の境内全域

ちなみに私が行った日はこの地域のゴミ収集日にあたっていたようで、何羽かの烏を目撃しました。

そんなこともあって、こちらのお寺の印象が余計に強く残ったんですよね。

彼らの声に耳を傾けていれば、何か興味深い話が聞けたんだろうか。(笑)

烏寺の基本情報

烏寺の基本情報は以下の通りです。

烏寺
山号熊谷山(くまがいざん)
宗派浄土宗西山禅林寺派
創建1208年頃
開基・開山専定
電話番号075-541-0892
所在地京都府京都市東山区本町4丁目145正面通東入ル
アクセス①京都駅より市バス南5、206甲、208乙系統乗車、七条京阪前下車。
乗車時間6分、徒歩6分。
②京阪七条駅より徒歩6分。
拝観時間非公開
拝観料金
ご本尊阿弥陀如来

烏寺の所在地図

赤色のマークが烏寺の所在地となります。

同時に参りたい烏寺近くのお寺と神社

・方広寺(ほうこうじ)

・豊国神社(とよくにじんじゃ)

・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう・蓮華王院(れんげおういん))

・養源院(ようげんいん)

・法住寺(ほうじゅうじ)

・新日吉神宮(いまひえじんぐう)

・智積院(ちしゃくいん)

・若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ)

・大谷本廟(おおたにほんびょう・西大谷(にしおおたに))

・六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)

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