今宮神社(いまみやじんじゃ)は船岡山の真北、大徳寺の北西にある神社です。
起源は平安遷都以前から、この地にあった疫神をお祀りするお社だそうです。
それを1001年の疫病流行の際に御霊会を行うと共に新たに3つの神殿を設け、今の今宮神社の体裁に整えたんだとか。
つまり、もともとは疫病だとか災厄を鎮めるための神社だったということですね。
ところが1000年以上の時を経た現代では、玉の輿にご利益がある神社として若い女性の人気を集めています。
理由は玉の輿の語源ともなっている桂昌院(けいしょういん・俗名はお玉)にゆかりのある神社だからですね。
(桂昌院は自分の地元、西陣の神様がいらっしゃる今宮神社が荒れているのを見て悲しみ、再興のために尽力したそうです。)
桂昌院はもともと、西陣の八百屋さんの娘さんでした。
要するに町民ですね。
そんな彼女がひょんなことから三代将軍、家光の側室となり、さらに五代将軍、綱吉を出産するようなことになったというのですから、彼女にあやかりたいと若い女性たちが願うのも当然のことですよね。
玉の輿を本気で狙っているという方は、ダメもとで一度、お願いしに行ってみては。
案外、本当にとんでもない良縁が舞い込むかもしれませんよ。
鮮やかな朱色の桜門。
北大路から今宮神社に通じる今宮門前通りが右手が大徳寺の塔頭の敷地、左手が高校の校庭と、落ち着いた色合いであるため、余計に目を引きます。
通りすがりの紳士のダウンの色が桜門の色とややかぶり。(笑)
桜門をくぐると石畳の参道。
拝殿、そしてその向こう側には本殿が見えます。
この写真からはわかりませんが参拝客の女性率、非常に高いです。
その一方で、地元の方と思しき軽装の参拝者も多かったような。
地元の方に大変、親しまれている神社なのかもしれません。
今宮神社に参ったからには、これを食べないわけにはいきません。
名物「あぶり餅」。
「あぶり餅」のお店は境内東側の参道沿いに2つあります。
参道の北側にあるのが「一和」さん、南側にあるのが「かざりや」さんですね。
ぶっちゃけ、味はどちらもほぼ一緒ということなので、どちらのお店に入られてもいいと思います。
私は創業から約1000年という歴史にひかれ、一和さんを選びました。
(かざりやさんは創業から約400年、まあ、こっちもすごい)
今宮神社の基本情報
今宮神社の基本情報は以下の通りです。
今宮神社 | |
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所在地 | 京都府京都市北区紫野今宮町21 |
電話番号 | 075-491-0082 |
アクセス | ①京都駅より地下鉄烏丸線乗車、北大路駅下車、乗車時間14分。 北大路バスターミナルより市バス204甲系統乗車、船岡山下車、乗車時間8分。 徒歩7分。 ②京都駅より市バス205甲、205乙、206乙系統乗車、船岡山下車、乗車時間38分。 徒歩7分。 |
拝観時間 | 定めなし 問い合わせの受付は9時~17時 |
拝観料金 | 無料 |
創建 | 1001年 |
ご祭神 | 大己貴命(おおなむちのみこと・大国主神)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・奇稲田姫命(くしなだひめのみこと・櫛名田比売) |
文化財・見どころ | 重要文化財;線彫四面仏石(京都国立博物館寄託) 登録有形文化財;本殿、拝殿、絵馬舎など |
行事 | 4月の第2日曜日、やすらい祭 疫神を鎮めるための祭礼。 赤毛の鬼は太鼓を黒毛の鬼は鉦を叩きながら舞う。 京都三大奇祭の一つ。 |
今宮神社の所在地図
赤色のマークが今宮神社の所在地となります。
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