宝積寺(ほうしゃくじ)は乙訓郡大山崎町にある真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)のお寺で、宝寺(たからでら)とも呼ばれています。
聖武天皇が夢に出てきた龍神に打出と小槌を授かり祈願したところ、無事、天皇に即位することができました。
そこで、そのお礼として当寺を建立し、打出と小槌を奉納されたそうです。
つまり、聖武天皇が打出と小槌というお宝を奉納されたお寺という意味で宝積寺と名付けられたということですね。
なお、その打出と小槌は今もなお、寺宝として宝積寺に残っているそうです。
「打出と小槌」と書くと書き損じで「打出の小槌」なんじゃないの?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが「打出と小槌」で正解です。
宝積寺には弁財天の神器である打出と大黒天の神器である小槌が、それそれ伝わっています。
ちなみにその打出と小槌を用いてご祈祷して下さるそうですよ。
商売繁盛や金運アップしたい方はお願いしてみては?
なにしろ聖武天皇はこれで天皇になれたと言われているぐらいですから、相当なパワーがあるはずですよ。
宝積寺のアルバム
宝積寺の仁王門。
なかなか立派な門です。
仁王さんがいらっしゃいますね。
聖武天皇の勅願寺ということは8世紀前半の創建?
※あとで調べてみたところ5年後の2024年には創建1300年を迎えるそうです。
阿形像(あぎょうぞう)。
ものすごい迫力。
これなら、どんな邪気も逃げ出すことでしょう。
吽形像(うんぎょうぞう)。
固く結んだ口元が仏法守護の強い意志を感じさせます。
なお、両像は共に鎌倉時代のもので重要文化財に指定されています。
仁王門からのぞく境内。
かなり広そうですね。
遠くに小さく本堂が見えます。
三重の塔。
境内、参道の右手にあります。
宝積寺のシンボル的な存在です。
豊臣秀吉が一夜で建てさせたという伝承から「一夜之塔」と呼ばれています。
お願いだから、もうちょっといい看板、立ててあげて。(笑)
本殿までのアプローチ。
右手に墓地が広がっているのですが、それでも、なかなか雰囲気があります。
本堂。
勅願寺らしく神前幕は菊の御紋です。
ご本尊で重要文化財にも指定されている十一面観音立像が安置されています。
あれ、拝観時間終了?
お賽銭の回収されてますね。(笑)
小槌宮。
大黒天がお祀りされているお堂です。
のぼりにもあるように商売繁盛、金運招福のご利益があるそうです。
今、気づいたのですが、このお堂の裏手にも結構、新しいお墓が立ってますね。
お寺の運営もなかなか大変なんだと思います。
閻魔王堂。
RC造(鉄筋コンクリート造)でしょうか?
重要文化財を火災から守るためかもしれませんが、正直、ちょっと、ありがたみにかけます。
しかし、安置されている閻魔大王と眷属像はド迫力で一見の価値があります。
境内の右奥の方に天王山へと続く道があります。
それほど高い山ではありませんので、お時間が許すのであれば登ってみては?
ちなみにここ宝積寺は豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)が明智光秀を破った山崎の戦いにおいて、本陣を置いた場所と言われています。
ここで采配をふるい天王山を制したわけですね。
そう思うとすごい場所だな。
宝積寺の基本情報
宝積寺の基本情報は以下の通りです。
宝積寺 | |
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山号 | 天王山(てんのうざん) |
宗派 | 真言宗 |
創建 | 724年 |
開基・開山 | 聖武天皇(しょうむてんのう) 行基(ぎょうき) |
所在地 | 京都府乙訓郡大山崎町大字大山崎字銭原1 |
電話番号 | 075-956-0047 |
アクセス | ①JR京都線、山崎駅より徒歩11分。 ②阪急京都線、大山崎駅より徒歩13分。 |
拝観時間 | 9時~16時 |
拝観料金 | 閻魔王堂の拝観は400円 |
ご本尊 | 十一面観音 |
寺宝 | 重要文化財;三重塔、十一面観世音菩薩立像、閻魔王坐像、金剛力士像ほか |
宝積寺の所在地図
赤色のマークが宝積寺の所在地となります。
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