京都市美術館の開館90周年記念「もののけ京都」に行ってきました！
ファンでなくとも見逃せない素晴らしい作品の数々を楽しめます。
現代アートの最前線で活躍する村上隆さんの大規模個展は必見！
ルイ・ヴィトンのデザインでも知られる、村上隆さんの「もののけ京都」が京セラ美術館で開催されています。
期間は、2024年2月3日(土)〜2024年9月1日(日)。
2020年に東京で公開されて話題になった、約10mの巨大な彫刻「お花の親子」が庭園に！
ルイ・ヴィトンのモノグラム柄のトランクを台座にしています。
170点もの作品を一気に鑑賞できる、見ごたえ十分の展覧会です。
先日行ってきたので、一部の作品をご紹介します。
エントランスでは巨大な鬼がお出迎え！
狛犬ならぬ狛鬼、阿吽の表情です。
かなりの迫力です。
海外からの来場者も多く、皆さん一緒に記念撮影してました。
イヤホンガイドを利用したのですが、日本語版は俳優の山崎賢人さんでした。
作品の詳細な説明を聞くことで理解も深まって、より作品を楽しめるのでおすすめですよ。
ちなみに、英語版はラッパーのAwichさんです。
※ガイド件数は16件、解説時間は約30分、貸出料金は650円（税込）になります。
第1室は豪華絢爛「もののけ洛中洛外図」からスタート
展示室は５つのパートに分かれていて、第1室に入場すると、いきなり大作が目に飛び込んできます。
岩佐又兵衛の傑作「洛中洛外図屏風」をモチーフにした、京都の市街地「洛中」と郊外「洛外」の風景を描いた作品で13mくらいあります。
約2,700人もの人や寺社・お城などたくさんの名所がびっしりと細かい描写も素晴らしく、金箔の背景も豪華です。
京都御所、清水寺、二条城などの名所とともに、
お馴染みのお花のキャラクターとともに、金箔の雲の中には実はいくつものドクロが描かれているんです。
ぜひ探してみてくださいね。
こちらは、尾形光琳をモチーフにした作品。
今回の展示会では未完成の作品もいくつかあるそうなのですが、それを言い訳している村上隆さん自身も作品になっています。
作品名もそのままに【岩佐又兵衛版 洛中洛外図屏風が完成していないことへの言いわけをする村上隆】です。
第2室は京都を守る「四神と六角螺旋堂」
京都の東西南北を守ると言われる、四神（青龍、白虎、朱雀、玄武）をモチーフにした作品が並びます。
・東…青い龍、季節は春
・西…白い虎、季節は秋
・南…伝統の鳥、季節は夏
・北…尻尾がヘビの亀、季節は冬
京セラ美術館の各方位に合わせて展示されています。
暗い部屋の中にドクロや虎が浮かびあがり、独特な世界観です。
壁や足元のカーペットにもドクロの柄になっていて芸が細かいです。
第3章はポップな世界が広がる「DOB往還記」
1990年代に発表されたねずみをモチーフにしたキャラクターDOB(ドブ)をメインに、様々なキャラクターが展示されているポップな空間です。
DOBの由来は、昭和の人気アニメ『いなかっぺ大将』の主人公のセリフ「どぼじて どぼじて」とコメディアン由利徹さんの「おしゃまんべ」。
この２つを組み合わせた「どぼちて どぼちて おしゃまんべ」をローマ字表記にした「DOBOZITE DOBOZITE OSHIIYAMANNBE」の頭文字をとってDOBと名付けられました。
第4室は必見の新作！「風神雷神図屏風」が展示
俵屋宗達の代表作「風神雷神図屏風」の村上版の新作は、金箔やプラチナ箔をバックにポップでコミカルな風神と雷神が表現されています。
国内初公開の「雲龍赤変図」は大迫力！
曾我蕭白の「雲龍図」にインスパイアされて制作したという、全長約18mもある超大作です。
「雲龍赤変図」の向かいには、尾形光琳の「孔雀立葵図屏風」を彷彿させる「金色の空の夏のお花畑」が展示されています。
金屏風にお馴染みのお花のキャラクターがポップに描かれていて、まさに村上ワールド全開です。
唐獅子と桜の花が一面にちりばめられている華やかな作品。
お馴染みのキャラクターがいっぱいでとっても賑やか！
村上隆さん自ら「幕内弁当のようなゴテゴテに盛った」という、「言い訳」のペインティングが添えられていてユーモアたっぷりです。
第5室はデジタルデータ絵画や京都を表現した作品が楽しめる
現代アートのトップランナーらしいデジタルデータの作品並び、その技巧にも注目です。
お花たちが様々な表情を見せる108点の作品は、トレーディングカードとして制作した作品を絵画作品として展示しています。
最後の部屋は、市川團十郎白猿の襲名披露に際して、祝いの幕として描いた「歌舞伎十八番」の原画が展示されています。
十八番の睨みも素晴らしいです。
京都での開催にふさわしく、舞妓さんや五山送り火をモチーフにした新作でフィナーレを飾ります。
オリジナルグッズも充実！
出口の手前に、オリジナルグッズのショップがあります。
一度、会場を出てしまうとショップには戻れないのでご注意を！
いろいろな種類のオリジナルグッズがあるので、お土産にも喜ばれそうです。
デザインがどれも可愛くて、ついつい購入しちゃいました♪
どの作品も素晴らしく、本当に行って良かったです！
ただ、細かい部分含め見逃している部分も多く、心残りが結構あるので会期中に再訪しようと思います。
| 開催期間 | 2024年2月3日（土）～2024年9月1日（日） |
| 開催時間 | 10:00～18:00（最終入場は17:30まで） |
| 休館日 | 月曜日（祝日の場合は開館） |
| 会場 | 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 京都市左京区岡崎円勝寺町 124 |
| 公式サイト | https://takashimurakami-kyoto.exhibit.jp |
| 料金 | 一般：2,200円（2,000円） ⼤学・専門学校生：1,500円（1,300円） 高校生：1,000 円（800 円） ※詳細は公式サイトをご参照ください。 |
| お問い合わせ | 京都市京セラ美術館(受付時間／10:00～18:00) TEL：075-771-4334TEL：075-771-4334 |