6月の京都寺社の風物詩といえば「夏越の祓」です。
無病息災を祈願して、八坂神社で茅の輪くぐりをしてきました!
茅の輪(ちのわ)くぐりはいつ?
茅の輪とは、しめ縄にも使われる茅(ちがや)という植物を使って作られた大きな輪で、これをくぐることで心身を清め、無病息災や厄除け、家内安全を願う行事です。
6月30日と12月31日の年2回行われる「大祓」と呼ばれる行事の一環で、6月30日に行われるものを「夏越の祓(なごしのはらえ)」といいます。
八坂神社の茅の輪くぐりに行ってきました!
八坂神社は祇園にあり、祇園祭の本拠地としても有名な神社です。
夏越の祓に合わせて、境内に巨大な茅の輪が設置され、多くの参拝者が訪れます。
八坂神社の茅の輪は立派な作りで、その存在感は圧倒的です。
私が行ったのは6月27日で、夏越の祓の3日前でしたが、既に茅の輪が設置されていました。
茅の輪くぐりの手順は?
境内に入ると、巨大な茅の輪が目に入ります。
混んでいると聞いていたのですが、平日の早めの時間だったからか空いていて、並ばずにくぐることがでました!
くぐり方は横の看板にかかれていて、計3回くぐります。
①手を清めて茅の輪に向かう
手水舎で手を清めてから、茅の輪の前に立ち一礼します。
②八の字にくぐる
茅の輪は一度だけ通るのではなく、「八の字」に三度くぐります。
茅の輪をくぐる際の動作は丁寧に行うことが大切です。
・まず左回りに、左足から入れて一回。
・次に右回りに。右足から入れて一回。
・そしてもう一度、左回りに左足から入れて一回。
本来は、3回目にくぐる時に「水無月の夏越の祓いをする人は、千歳の命のぶというなり」と唱えますが、長いので「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」と3回唱えてもOKです。
心身ともに清められて、くぐりを終えると何だか体の中に新たなエネルギーが満ちてきたように感じました!
③お参り
茅の輪をくぐり終えたら、本殿に進み、一礼してお参りをします。
境内の静けさと神聖な雰囲気が相まって、とても清々しい気持ちになりました。
蘇民将来(そみんしょうらい)のお札
八坂神社で、蘇民将来のお札をいただいてきました。
茅の輪くぐりと併せて蘇民将来のお札を家に祀ることで、厄除けと健康にご利益があると言われています。
茅の輪は元々は小さく、身に着けて厄除けのお守りとされてきました、次第に大きくなりくぐるようになったのが、現在の茅の輪くぐりの神事となりました。
茅の輪は元々は小さく、身に着けて厄除けのお守りとされてきました、次第に大きくなりくぐるようになったのが、現在の茅の輪くぐりの神事となりました。
厄除けの粽(ちまき)
八坂神社では厄除け粽(ちまき)の授与もあり、看板に飾り方の説明が書かれています。
粽に付けられた熨斗には「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」と書かれています。
6月末~7月末までの授与で、祇園祭の宵山の期間中、各山鉾町の会所でも授与されます。
看板の説明に「食べる粽ではありません」と書かれていて、思わずウケてしまいました(笑)
帰りに円山公園に寄って、新緑の枝垂れ桜を見に行きました。
初夏の季節もまた魅力があり、緑が眩しく青空に映えて美しかったです。
茅の輪ぐぐりは初めてでしたが、神聖な雰囲気と歴史を感じることができる貴重な体験でした。