名称 東福寺
楽しめる花(★はおすすめ) 【夏】★青紅葉、苔【秋】★紅葉
ベストシーズン
公式サイト https://tofukuji.jp/

東福寺の概要

臨済宗東福寺派の大本山として知られる寺院で、摂政九条道家の発願により嘉禎2年(1236年)から19年以上の歳月をかけて建立されました。
応仁の乱や明治時代の火災で被害を受けましたが、国宝の三門など中世の建造物が多く残っています。
また、現在も25以上の塔頭があり、光明院や龍吟庵などの美しい庭園が公開されています。
約2,000本のカエデが植えられ、京都屈指の紅葉の名所として毎年多くの観光客で賑わいます。
特に通天橋からの紅葉は絶景で、夜間特別拝観も実施され幻想的な光景が楽しめます。

東福寺の見どころ

三門

応永32年(1425年)に足利義持が再建したもので、現存する最古の禅寺の三門として国宝に指定されています。
大仏様と禅宗様が融合した建築様式で、木組みの部分が力強い印象を与えます。

通天橋・偃月橋・臥雲橋

通天橋は仏殿と常楽庵を繋ぐ橋廊で、東福寺の象徴的な建物です。
渓谷を渡る僧の苦難を救うために天授6年(1380年)に架けられたとされ、現在の橋は昭和時代の再建です。
洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷に架かり、秋には一面の紅葉を見下ろす絶景が楽しめます。
東福寺には他にも偃月橋や臥雲橋があり、どれも美しい景色を堪能できます。
紅葉はもちろんのこと、初夏の新緑と苔も美しくおすすめです。

東福寺 臥雲橋

本坊庭園

明治時代に火災で焼失し、著名な作庭家・重森三玲によって昭和14年(1939年)によって再建された庭園で、「方丈庭園」「八相の庭」とも呼ばれます。
方丈の東西南北に四庭が配されており、東庭は北斗七星、南庭は4つの神仙島・京都五山・須弥山、西庭は「井田の庭」を大市松模様で表現しています。
中でも、再利用した切石と苔で表現された北庭の市松模様が有名で、ガイドブックには必ず載っている観光客に人気のスポットです。

東福寺方丈庭園

光明院

明徳2年(1391年)に金山明昶が創建した塔頭(本寺の境内にあるお寺)で、庭園が美しく「虹の苔寺」として知られています。
庭園は東福寺の本坊庭園(方丈)と同じ重森三玲によるもので、枯山水庭園「波心庭」と「雲嶺庭」があり、苔と白砂の調和が見事です。
紅葉の時期だけでなく、皐月(さつき)や躑躅(つつじ)が美しい春から初夏にかけての季節もおすすめです。

光明院 波心庭

勝林寺

天文19年(1550)に創建された東福寺の塔頭(本寺の境内にあるお寺)。
東福寺の鬼門(北方)を守り、財福・戦いの神とされる毘沙門天王像を本尊としています。

勝林寺の概要


紅葉が美しく、福徳の女神・吉祥天が宿るといわれる「吉祥紅葉」が参拝者の目を楽しませます。
近年では花手水がSNSで話題になりフォトスポととしても人気です。

勝林寺の概要