紅葉の名所として知られる真如堂ですが、12月に入ってからも美しい「散り紅葉」を楽しむことができます。
名称 真如堂(しんにょどう)
楽しめる花(★はおすすめ) 【春】桜【夏】 菩提樹、夏椿(沙羅)【秋】★紅葉
ベストシーズン
公式サイト https://shin-nyo-do.jp/

真如堂の概要

真如堂の概要

正式には真正極楽寺という天台宗の寺院で、真如堂はもともと本堂を指す呼び名でした。
永観2年(984年)に戒算が創建した後の正暦3年(992年)に、一条天皇の勅許を得て本堂が建立されたといわれています。
応仁の乱で焼失して以降は各地を転々とし、元禄6年(1693年)に現在の地に移りました。
境内には重要文化財に指定された本堂をはじめ、三門や三重塔など重厚で歴史情緒あふれる堂宇が立ち並びます。

真如堂の概要

現在では桜と紅葉の名所として、多くの参拝客が訪れます。
特に秋の紅葉は素晴らしく、境内一面が見事に赤く染まる光景は壮観です。
「そうだ京都に行こう」のポスターにも起用されるほど人気スポットで、早朝と夕暮れがひときわ美しく撮影にもおすすめです。

真如堂の概要

真如堂の見どころ

本堂

享保2年(1717年)に再建された国指定重要文化財で、重厚な瓦葺きの建物で厳かな雰囲気です。
本尊の阿弥陀如来立像は円仁による作と伝えられる重要文化財で、平安時代中期の一木造りのボリューム豊かな作風です。
通称「うなずきの弥陀」と呼ばれ、女人禁制の比叡山より東三条院の離宮に移された経緯から、女性を救済するといわれています。

真如堂の概要

三重塔

文化14年(1817年)に再建された塔で京都府指定文化財です。
内部には入れませんが多宝塔を祀っており、高さ30メートルの大きな塔で真如堂を象徴する建物で、風情ある雰囲気が魅力の塔です。

真如堂の概要

鐘楼堂

元禄年間(1688年~1704年)に再建された建物で、京都府指定文化財です。
梵鐘は宝暦9年(1759年)に作られたもので、太平洋戦争の際に金属類回収令によって回収されましたが戦後に戻されました。
鐘楼堂の周囲は奥まった場所にあり、真如堂の紅葉の穴場といえます。