龍安寺(りょうあんじ)

大小の15の石が配置された庭園と知足の蹲踞(つくばい)が有名で、海外の観光客にも人気のスポット。桜と紅葉と庭園のコントラストが美しいです。

名称	龍安寺
楽しめる花(★はおすすめ)	【春】★桜【夏】睡蓮【秋】★紅葉
ベストシーズン	春、秋
公式サイト	http://www.ryoanji.jp/smph/

龍安寺の概要

報徳2年(1450年)、室町幕府管領の細川勝元が創建した臨済宗妙心寺派の寺院。
創建直後の応仁の乱や数度の焼失に遭いますが、寛政９年(1797年)の復興を経て現在に至ります。
禅の世界を表現したとされる石庭が特に有名で、日本を代表する枯山水庭園です。

1975年にイギリス女王のエリザベス2世が訪れて以降は、海外からも高い評価を得て多くの外国人観光客が訪れます。
「古都京都の文化財」の一部として世界文化遺産に登録されており、金閣寺と並んで衣笠エリアの観光スポットとして高い人気を誇っています。
枯山水の石庭が特に人気ですが、桜や紅葉も美しく石庭と桜や紅葉のコントラストも素晴らしいです。

龍安寺の見どころ

方丈庭園

国の史跡で、特別名勝に指定されている枯山水の庭園で、白砂が非常に美しく、余白の多さが印象的です。
幅25m、奥行10mの空間一面に白砂が敷かれ、その上に大小の15の石が配置されており、どの角度から眺めても必ずひとつは隠れるようになっています。
シンプルながら洗練された美しい石庭で、いつまで眺めていたくなるような奥深さがあります。
室町時代末期に禅僧の特芳禅傑による作庭とされていますが、時期も作者も詳細は不明で、作庭の意図もはっきりとはしていないと言われています。

知足の蹲踞(つくばい)

方丈の横にある石製の手水鉢。
水穴を「口」の字とし、周囲の4文字にそれぞれ「口」という文字を付けて「吾れ唯だ足るを知る」と読み、禅の精神を表したものです。
意味は直訳すると「満足する気持ちを持ちなさい」で、「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は、心はいつも乱れている」というお釈迦様の教えです。