名称 | 大田神社 |
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楽しめる花(★はおすすめ) | 【夏】★杜若 |
ベストシーズン | 初夏 |
公式サイト | https://www.kamigamojinja.jp/ |
大田神社の概要
上賀茂神社の摂社のひとつで、創建の年代は不明ですが上賀茂神社よりも古いとされており、賀茂氏が移住する以前の先住民から健康長寿の信仰を集めていました。
主祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、現在では長寿のほかに芸能のご利益もあるといわれています。
参道脇には杜若(かきつばた)の群生地が広がり、京都随一の名所として知られており5月には多くの人で賑わいます。
平安時代から好まれている花で藤原俊成の和歌にも詠まれたほか、江戸時代には尾形光琳の『燕子花図』のモチーフになったともいわれ、国の天然記念物に指定されています。
大田神社の見どころ
拝殿・本殿
主祭神の天鈿女命を祀る本殿と拝殿は、いずれも寛永5年(1628年)の創建で、檜皮葺の屋根は風情を感じさせます。
天鈿女命は神話の天岩戸の前で神楽をしたことから、芸能の神として信仰を集めています。
大田ノ沢の杜若(かきつばた)群落
参道の脇に広がる杜若の群生地。
大田ノ沢の湿地はかつて京都盆地が湖であったといわれていて、杜若群落とともに天然記念物に指定されています。
約25,000株の杜若が自生していて、5月上旬ごろから一面に紫色の花が広がる美しい光景が楽しめる京都屈指の名所です。
平安時代から名所として知られており、「千載和歌集」の編者である藤原俊成も大田ノ沢の杜若を題材に歌を詠んでいます。
蛇の枕
鳥居の前を流れる川の水面に顔をのぞかせる小さな石で、蛇が枕にしていると言われています。
雨乞いの際は、鉄製の農具でこの石を叩くと、蛇が怒って雨を降らせると伝えられています。