春の躑躅(つつじ)と秋の大銀杏が美しく、桃山時代の豪華絢爛な建造物が見どころ。京都駅からも近く便利な立地です。
名称 西本願寺(正式名:龍谷山本願寺)
楽しめる花(★はおすすめ) 【春】躑躅(つつじ)/外側の塀沿い【秋】★銀杏、紅葉、彼岸花【冬】山茶花
ベストシーズン
公式サイト https://www.hongwanji.kyoto/

西本願寺の概要

西本願寺京都写真

親鸞聖人が開祖である浄土真宗本願寺派本山の寺院で、ご本尊は阿弥陀如来で正式名は「龍谷山本願寺」。
親鸞聖人の没後、末娘の覚信尼が中心となり廟堂を建てて親鸞聖人の遺骨と影像を安置し、後に本願寺となります。
場所は転々としますが、天正19年(1591年)に豊臣秀吉の寄進により、現在の地になりました。
数多くの国宝や重要文化財を有し、桃山文化を代表する建築物で、平成6年(1994年)に「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されました。
真宗大谷派の本山である「東本願寺」と区別するため、両派の本山は通称で呼ばれることが多く、東本願寺の「お東さん」に対し、西本願寺は「お西さん」の愛称で親しまれています。

西本願寺の見どころ

唐門

西本願寺京都写真

迎賓館のような役割をしていた書院の正面に「唐門」があり、国宝に指定されています。
門が開くと能舞台があり、その奥に書院があります。
豪華絢爛な門は、桃山時代のものとされ、伏見城の遺構とも言われ、金の飾り金具や極彩色の彫刻で彩られ、煌びやかさがひときわ輝いています。
その美しさに見入ってしまい、気づけば日が暮れているというほどの美しさから「日暮門」と称されます。

御影堂

西本願寺京都写真

親鸞聖人の御真影が安置されていることから、御影堂と名付けられました。
国宝で、中央に親鸞聖人の木像、両脇には本願寺歴代の宗主の影像が安置されています。
寛永13年(1636年)の再建、平成21年(2009年)の大修復を経て、東西48m、南北62m、高さ29mの壮大なお堂が造られました。
一度に1,200人以上が参拝できる世界最大級の木造建築物で、内部は豪華な装飾が施されています。

躑躅(つつじ)

西本願寺京都写真

4月末から5月にかけて、外側の塀沿いに美しい躑躅が咲き誇ります。
東側の大通り(堀川通り)に長く続く並木は春の風物詩です。
赤、白、ピンクと華やかな彩りの躑躅がきれいに刈り込まれ、行き交う人々の目を楽しませてくれます。

大銀杏

京都市の天然記念物に指定されている樹齢400年の巨大な銀杏で、幹周は約6.56m、高さ約7m。
根っこを天に広げたような形をしていることから「逆さ銀杏」と呼ばれています。

西本願寺京都写真

昔火災があった際に、この銀杏の木から水が噴き出て火を消し止めたという言い伝えがあることから「水吹き銀杏」とも言われ、秋は見事に色づきます。

西本願寺 イチョウ 京都写真

阿弥陀堂

西本願寺京都写真

本願寺の本堂で、国宝です。
堂内の中央に阿弥陀如来像が安置されていることから阿弥陀堂と呼ばれています。
宝歴10年(1760年)に再建され、東西42m、南北45m、高さ25mの大きさを誇り、一度に800人以上が参拝できます。

飛雲閣

西本願寺京都写真

金閣、銀閣と並び京都三名閣のひとつで、日本を代表する建築物で国宝に指定されています。
名勝滴翆園(てきすいえん)の池に建つ三層柿茅の楼閣建築で、左右非対称ながら巧みに調和を持つ名建築として有名です。
柱が細かく障子が多いため、空に浮かぶように見えることから「飛雲閣」と名付けられました。