名称 | 仁和寺 |
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楽しめる花(★はおすすめ) | 【春】★桜(御室桜)、ミツバツツジ【秋】★紅葉【冬】山茶花、千両、万両 |
ベストシーズン | 春、秋 |
公式サイト | https://ninnaji.jp/ |
仁和寺の概要
仁和4年(888年)に宇多天皇を開基として創建された真言宗御室派総本山の寺院で、古くは皇族が住職を務める門跡寺院でした。
宇多天皇が仁和寺に入室し御室御所となり、御室門跡と使用したのが始まりです。
「門跡」とは天皇家や公家・皇室関係者が住職を務める寺院で、寺格が高く皇室から特権や待遇を与えられています。
応仁の乱によって伽藍の大半を焼失して衰退しますが、寛永11年(1634年)に将軍徳川家光の支援を得て再興されました。
現在の伽藍の大部分はこの時のもので、当時の御所から移築された建物が境内には多数残されています。
仁和寺は『方丈記』や『徒然草』にも登場している寺院で、現在は「古都京都の文化財」の一部として世界文化遺産に登録されています。
御所から移築された金堂や創建時の本尊などの国宝をはじめ、多くの文化財が残されているほか、京都随一の桜の名所として知られています。
特に仁和寺の桜は「御室桜」(おむろざくら)と呼ばれる低木で、江戸時代から桜の名所として名高く、中門は門の色としては珍しい桜色をしています。
また、桜だけでなく紅葉も美しく、春と秋のライトアップが人気で多くの観光客でにぎわいます。
仁和寺の見どころ
金堂
慶長18年(1613年)に建立され、京都御所の紫宸殿を移築したもので、皇室との深い関係を示す建物です。
国宝に指定されており、現存する貴重な最古の紫宸殿建築と言われています。
本尊の阿弥陀如来坐像は、現在は霊宝館に移されています。
御室桜(おむろざくら)
仁和寺の境内にはソメイヨシノやしだれ桜など様々な桜がありますが、中でも御室桜が有名です。
この桜は低木の八重咲きで国の名勝に指定されており、4月後半に見頃を迎え京都の春の最後を彩ります。
混雑を避けるなら、開門直後や閉門間際の訪問がおすすめです。
御所庭園
南庭と北庭に分かれた庭園で、国の名勝に指定されています。
南庭は白砂が広がり、勅使門の前に右近の橘と左近の桜が植えられています。
北庭は池を中心に、五重塔や茶室を借景とする風雅な景色が楽しめます。
五重塔
仁和寺の象徴である五重塔は、徳川家光の寄進によって建てられました。
高さ約36mの重要文化財で各層が均等な美しい姿が特徴で。桜や紅葉の季節には絶好の撮影スポットとして人気があります。