名称 | 高山寺 |
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楽しめる花(★はおすすめ) | 【夏】苔、青紅葉【秋】★紅葉 |
ベストシーズン | 秋 |
公式サイト | https://kosanji.com/ |
高山寺の概要
宝亀5年(774年)に光仁天皇の勅願によって創建されました。
1206年に神護寺の文覚の弟子である明恵上人が、鳥羽上皇より寺域を賜り高山寺となったと言われています。
中世以降は度々焼失してしまい、鎌倉時代の建物は石水院を残すのみです。
国宝の石水院や鳥獣戯画などの多くの文化財を所有しており、鎌倉時代を中心とした歴史や文化を伝える京都有数の寺院で、世界文化遺産に登録されています。
現在、建物を除く文化財の大部分は京都国立博物館に寄託されています。
京都でも有数の紅葉の名所として知られていて、歴史ある境内で眺める景色は見事です。
高山寺の見どころ
鳥獣戯画
甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻からなる絵巻で、日本最古の漫画と言われています。
甲巻と乙巻は動物の絵柄、丙巻は人間と動物の絵柄、丁巻は人間中心の絵柄が墨線で描かれています。
世相を反映した戯画で、筆で描かれたウサギや蛙や猿の絵柄が有名です。
相撲をとっていたり、追いかけっこをしたり、戯画の水遊びをしたりユーモアあふれる絵柄が特徴的です。
石水院
鎌倉時代の建造物で国宝に指定されており、高山寺に現存する建物では最古です。
後鳥羽上皇の学問所を移築したもので、中興の祖である明恵の住居跡ともいわれています。
杮葺きの入母屋の屋根が特徴的な質素な建物です。
廂(ひさし)の間から眺める、絵画的な額縁のような景観が抜群に美しく、木々と奥に見える山々が織りなす光景に心が洗われます。
市街地の喧騒から離れ、時間を忘れるにはふさわしい場所です。
石水院の善財童子像
廂(ひさし)の間にある善財童子の像は彫刻家、西村虚空の作です。
紅葉をバックに善財童子のシルエットが何とも言えない幻想的な趣きを醸し出します。
善財童子(ぜんざいどうじ)
『華厳経入法界品』に於いて、インドの長者の子に生まれたが、ある日、仏教に目覚めて文殊菩薩の勧めにより、様々な指導者(善知識)53人を訪ね歩いて段階的に仏教の修行を積み、最後に普賢菩薩の所で悟りを開くという、菩薩行の理想者として描かれている。善知識の中には比丘や比丘尼のほか外道(仏教徒以外の者)、遊女と思われる女性、童男、童女も含まれている。
遺香庵
昭和6年(1931年)に明恵上人の700年遠忌(おんき)に際して、茶道家103名の寄進によって建てられた茶室。
数寄屋大工・木村清兵衛によって手掛けられました。
露地庭は、近代庭園の礎を築いた小川治兵衛の作庭で京都市指定の名勝で、木々に囲まれた安らげる空間です。
茶園
建仁寺を創建した栄西が茶を宋から持ち帰り、明恵上人が高山寺で茶を栽培したことから、日本における茶の栽培の発祥地といわれています。
現在も茶園で茶が栽培されており、毎年5月に茶摘みが行われます。