紅葉が美しく、吉野太夫ゆかりの寺として知られています。山門は吉野太夫が寄進したことから「吉野門」と呼ばれています。
名称 常照寺
楽しめる花(★はおすすめ) 【春】★桜【秋】★紅葉
ベストシーズン 春、秋
公式サイト http://tsakae.justhpbs.jp/joshoji/toppage.html

常照寺の概要

元和元年(1616年)、本阿弥光悦が土地を寄進し、日蓮宗中興の祖である日乾が創建した寺院。
学寮である檀林が開かれ多くの学僧が学び、明治時代に檀林が廃止されると賑わいは失われていきましたが、現在は鷹峯の静かな寺として美しい春の桜と秋の紅葉を楽しめます。

常照寺の概要

日乾上人に帰依した遊女の2代目吉野太夫が山門を寄進したことから、吉野太夫ゆかりの寺としても有名です。
吉野太夫のお墓もあり、境内には吉野太夫をしのんで建てられた茶室があります。
桜の咲く4月の第2日曜日には、天下の名妓として名高い吉野太夫の花供養が行われ、華やかな太夫道中が披露されます。

常照寺の見どころ

山門

寛永5年(1628年)、信仰心の篤かった2代目吉野太夫によって寄進されました。
小さいながら朱塗りで存在感があり、常照寺を象徴する山門です。
吉野太夫にちなんで「吉野門」とも呼ばれています。

常照寺の概要

遺芳庵(いほうあん)

吉野太夫をしのんで夫の灰屋紹益が寄進した茶室。
壁には大きな円窓があり、吉野太夫が好んだことから吉野窓と呼ばれています。
この円窓は完全な円ではなく下側が一部切り取られていて、不完全であることを象徴しているといわれています。

常照寺
京都写真

桜と紅葉

境内には、枝垂れ桜や吉野桜など様々な桜があり、春には豊かに花を咲かせます。
また、桜と並んで紅葉の名所としても有名です。
山門から境内まで真っ赤に染まり、美しい景色を堪能できます。

常照寺の概要

吉野太夫花供養

2代目吉野太夫をしのんで催される行事で、一般的な芸妓よりも希少な島原太夫が禿(かむろ)や男衆を従えて道中を練り歩きます。
本堂では献茶法要が行われ、島原太夫によるお点前や芸能家による演奏や舞などが、吉野太夫の霊前に奉納され、華やかな京都の文化の一端に触れることができます。