永観堂(えいかんどう)

「紅葉といえば永観堂」と言われるほど、京都屈指の名所です。ライトアップも幻想的で美しく、秋は多くの人で賑わう人気スポットです。

名称	永観堂(正式名：禅林寺)
楽しめる花(★はおすすめ)	【夏】青紅葉【秋】★紅葉
ベストシーズン	秋
公式サイト	https://www.eikando.or.jp/

永観堂の概要

浄土宗西山禅林寺派の総本山で、正式には禅林寺です。
もともとは真言密教の道場として建立され、貞観5(863)年に清和天皇の勅許を得て寺院として寺号を賜りました。

7代目住職の永観(ようかん)が浄土の教えに感銘を受け、10世紀頃に浄土教の寺院になりました。
高低差のある境内では建物が回廊で繋がっていて独特な景観を作り出しています。

「秋は紅葉の永観堂」といわれるほど紅葉の名所として知られ、京都屈指の紅葉スポットとして人気の高い寺院です。
3,000本以上のカエデが色づいて境内を鮮やかに染め上げる様子は、まさに壮観です。
ライトアップも実施され、幻想的な光景が広がります。

永観堂の見どころ

阿弥陀堂

永観堂の本尊の阿弥陀如来立像が安置されており、もともと大阪の四天王寺の建物を慶長12(1607)年に豊臣秀頼がこの地に移築したものです。
本尊の阿弥陀如来立像は、「みかえり阿弥陀」とも呼ばれ、頭を左に向けて振り返るような姿勢を取る非常に珍しい姿をしています。
修行中の永観に、阿弥陀如来様が振り返り「永観、遅し」と声を発して、自分より遅れて来る人々を振り向いて導く慈悲だったという、言い伝えもあります。
平安時代末の作で、国の重要文化財に指定されています。