名称 平等院
楽しめる花(★はおすすめ) 【春】桜、★藤【夏】蓮【秋】★紅葉
ベストシーズン 春、秋
公式サイト https://www.byodoin.or.jp/

平等院の概要

平等院は永承7年(1052年)、藤原道長の息子である頼通が父の別荘を寺院に改めて創建しました。
平安時代末期の末法思想に基づく浄土教の隆盛を受けて建立され、本尊の阿弥陀如来を祀る鳳凰堂を中心に、貴族たちが憧れた極楽浄土が表現されています。
鳳凰堂と本尊阿弥陀如来像は国宝に指定され、多くの文化財が残されており、平安時代末期の貴族文化に触れることができる寺院です。
現在は「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録され、宇治の名所として人気を集めています。
春には鳳凰堂前の阿字池周囲の枝垂れ桜が美しく、秋には夜間特別拝観が行われ、ライトアップされた鳳凰堂が幻想的な風景を楽しめます。

平等院の見どころ

鳳凰堂

天喜元年(1053年)に建立された本堂で、国宝に指定されています。
本尊を安置する中堂から左右に翼廊が広がり、鳳凰が翼を広げた姿に似ていることから「鳳凰堂」と呼ばれます。
その優美な姿は日本を代表する建築として知られ、十円玉の図案にも使用されています。
本尊の阿弥陀如来坐像は、平安時代末期の仏師 定朝による作で国宝です。
鳳凰堂内部は、極彩色の仏画や金具や多様な仏像で飾られ、豪華絢爛な仏の世界を体感できます。
内部拝観は事前予約が必要で、定員制となっています

庭園

鳳凰堂を中心に構成された浄土式庭園で、国の名勝および史跡に指定されています。
均整の取れた鳳凰堂を囲むように池が広がり、極楽浄土の世界を表現しています。
風が穏やかな日には水面に鳳凰堂が映り込み、優雅な景観を楽しめます。
毎年ゴールデンウイーク前後には藤棚に約1万本の藤の花が咲き誇り、紅葉の季節には丹塗りの鳳凰堂との美しいコントラストが見事です。

平等院ミュージアム「鳳翔館」

平等院の寺宝を収蔵、展示する博物館です。
国宝の鳳凰や雲中菩薩像をはじめ、平安時代を中心とした文化財が展示されています。
また、創建当初の鳳凰堂内部の彩色を最新のデジタル技術で復元した映像も見ることができ、平等院の歴史を知ることができます。