檀王法林寺(だんのうほうりんじ)は左京区、川端通から三条通を東に50メートルほど入ったところに山門を構える浄土宗の寺院です。
1611年に琉球王国で布教を行ったことで知られる浄土宗の僧、袋中上人(たいちゅうしょうにん)によって創建されました。
寺勢が衰えた時期もありましたが、18世紀中ごろには良妙上人(りょうみょうしょうにん)が堂宇の大幅な修復を行うなど中興。
現在も「だんのうさん」の名で親しまれ、地域の人から多くの信仰を集めています。
なお、檀王法林寺で頂ける黒招き猫は、お寺や神社で頂ける招き猫としては最古のものではないかと言われています。
檀王法林寺のアルバム
三条通沿いにある檀王法林寺の山門。
こちらの門を三条門と言います。
ひらがなを含んだ石碑が庶民のための信仰の寺らしいですよね。
山門から望む参道。
両脇に近隣の建物が迫っていますが、それでも、ああ、これからお寺に参るのだなという静謐な空気感があります。
桜門。
山門より、さらに風格のある立派な門です。
こちらには四天王像が安置されています。
四天王像をそれぞれ撮らせて頂いたのですが、暗がりに安置されているため、どれもお姿がよくわかりません。
一番、はっきりとお姿が確認できる多聞天像の写真だけ掲載しておきます。
かなり修復がされているようです。
本堂。
一目見てそれとわかる境内で最も存在感のある建物です。
ご本尊の阿弥陀如来立像が安置されています。
現在、屋根等の補修工事が行われているようです。
こちらは1750年の建立ですね。
庫裏。
寺務所等も兼ねているようでした。
招き猫などの授与もこちらで受けることができます。
右手に見えているのは児童館。
こちらのお寺では境内で保育園の経営などもされています。
お寺さんのされている保育園って、なんかいいですよね。
龍神堂。
向かって右手にある観音堂付近で大規模な工事が行われていて近くづくことができず、遠目からの写真で申し訳ありません。
こちらには加茂川龍神がお祀りされています。
1986年の再建だそうです。
川端通沿いにある山門。
こちらを川端門と言います。
こちらは有栖川宮音仁親王(ありすがわのみやおとひとしんのう)からの寄進により、1766年に建立されたものらしいです。
楼門の右手にいくつかの石仏がお祀りされています。
右手の大きなお地蔵さんは江戸時代に作られたもので、高さが3メートルもあります。
その左下に阿弥陀如来さんが見えていますよね。
こちらはなんと室町時代のものと考えられているらしいです。
だとすれば檀王法林寺の前身である悟真寺の時代のものということですね。
楼門北側から南側をのぞくと、三条門の向こう側に三条通が小さく見えます。
すぐそこに三条通があるのになんて静かなんだろう。
貴重な場所です。
檀王法林寺の基本情報
檀王法林寺の基本情報は以下の通りです。
檀王法林寺 | |
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山号 | 朝陽山(ちょうようざん) |
宗派 | 浄土宗 |
創建 | 1611年 |
開基・開山 | 袋中(たいちゅう) |
所在地 | 京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町3 |
電話番号 | 075-771-0870 |
アクセス | ①京都駅より地下鉄烏丸線乗車、烏丸御池駅下車、乗車時間6分。 烏丸御池駅より地下鉄東西線乗車、三条京阪駅下車、乗車時間4分、徒歩3分。 ②京都駅より市バス5、17、37、205乙系統乗車、河原町三条下車。 乗車時間14分、徒歩5分。 ③京阪河原町三条駅より徒歩2分。 |
拝観時間 | 10時~16時 |
拝観料金 | 本堂拝観料300円 |
ご本尊 | 阿弥陀如来 |
寺宝 | 重要文化財;熊野権現影向図、日吉山王祭礼図、仏説七知経 |
檀王法林寺の所在地図
赤色のマークが檀王法林寺の所在地となります。
同時に参りたい檀王法林寺近くのお寺と神社
・青蓮院(しょうれんいん)
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